素人ライダー山田~55歳からのバイクライフ

50代から大型バイクを楽しむ。

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バイク用ドラレコで自分の身は自分で守ろう

楽しいツーリングの裏に潜むリスク。バイクは「弱者」であることを自覚する

大型バイクの免許を取り、憧れのハーレーで公道を走り始めた頃は、風を切る爽快感だけで胸がいっぱいでした。しかし、週末ごとのツーリングで経験値を積むにつれ、楽しいことばかりではない「公道の現実」も見えてきました。こちらが優先道路を走っていても脇道から一時停止を無視して飛び出してくる軽トラック、ウィンカーも出さずに急な車線変更をしてくる営業車。そして何より恐怖を感じるのは、理由もなく背後にピタリと張り付いてくる「煽り運転」の存在です。

車であれば、鉄のボディに守られています。しかし、私たちライダーは生身です。万が一接触すれば、怪我をするのは間違いなくこちら側です。さらに恐ろしいのは、事故のショックで記憶が飛んでしまったり、意識を失ってしまった場合、自分の正当性を主張できない可能性があるということです。「バイクがスピードを出していたんじゃないか?」「無理なすり抜けをしたんじゃないか?」といった、世間の偏見交じりの目で見られ、被害者でありながら不利な状況に立たされる。そんな理不尽な事態だけは、何としても避けなければなりません。

50代になり、守るべき家族も仕事もある身として、リスク管理は趣味を楽しむための前提条件です。任意保険に入るのは当然ですが、それだけでは防げない「真実の証明」をするために、ドライブレコーダーはどうしても必要な装備だと痛感しました。それは単なる機械ではなく、私の代わりに「あの日、あの時、何が起きたか」を冷静に証言してくれる、唯一の目撃者なのです。

「撮られている」という意識がもたらす精神的な余裕と安全運転効果

実際にドライブレコーダー(私は信頼性を重視してミツバサンコーワ製を選びました)を取り付けてから、明確に変わったことがあります。それは私自身の「心の持ちよう」です。

以前は、無理な割り込みをされたり、後ろから煽られたりすると、どうしてもイラッとしたり、「なんだあいつは」とカッとなる瞬間がありました。しかし、ドラレコを装着してからは「まあいい、全て録画されているんだから」と、不思議なほど冷静でいられるようになったのです。相手の非道な行いは全てデジタルデータとして記録されている。そう思うだけで、張り合う気持ちが消え、先に行かせてやり過ごす「大人の余裕」が生まれました。

また、この「録画中」という事実は、自分自身の運転に対する戒めにもなります。万が一の際、映像を提出すれば、相手の違反だけでなく、自分の運転も白日の下に晒されます。一時停止はしっかり止まったか、速度超過はしていないか、無理な追い越しはしていないか。常に「見られている」という意識が働くことで、自然と背筋が伸び、以前よりも丁寧で模範的な運転を心がけるようになりました。ドライブレコーダーは、他人の悪事を暴くだけでなく、自分自身を律する「精神的な安全装置」としても機能しているのです。

妻を安心させるための「お守り」としての役割と選び方の基準

そしてもう一つ、ドラレコ導入の大きな決め手となったのが、妻の存在です。バイクの免許を取ると言ったとき、一番心配してくれたのは妻でした。ニュースでバイク事故の報道を見るたびに、「気をつけてね」と送り出してくれる彼女に対し、言葉だけでなく具体的な安心材料を提供したかったのです。

「前も後ろも、常にカメラが記録しているから大丈夫。もし何かあっても、ちゃんと証拠が残るから」と説明し、実際にスマホで録画映像を見せたとき、妻は少しホッとした表情を見せてくれました。高性能な日本メーカー製(デイトナやミツバなど)を選んだのも、「万が一の時に壊れて映っていなかった」という事態を防ぐためです。安価な海外製もありますが、防水性能やバイク特有の激しい振動への耐久性を考えると、ここはケチるべきところではありません。

これから導入を検討されている同年代の方には、必ず「前後2カメラ」で「GPS機能付き」、そして夜間でもしっかりナンバーが映る「高感度センサー(STARVISなど)」搭載モデルを強くおすすめします。工賃を含めれば決して安い買い物ではありませんが、それで得られる「家族の安心」と「走る時の心の余裕」は、プライスレスです。ヘルメットやプロテクターで体を守るのと同じように、ドライブレコーダーで自分の立場と未来を守る。それが、責任ある大人のライダーの嗜みではないでしょうか。

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