素人ライダー山田~55歳からのバイクライフ

50代から大型バイクを楽しむ。

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「ドッペルギャンガー」で叶える簡易ガレージライフ

引用元:ドッペルギャンガー公式サイトhttps://www.doppelganger.jp/product/dcc625-gy/

夢の「秘密基地」か、現実的な「バイクカバー」か。第三の選択肢との出会い

大型バイクを手に入れた喜びの直後、多くのライダーが直面する切実な問題があります。それが「保管場所」です。広大な土地と予算があれば、照明と空調が完備されたガレージを建てたいところですが、我が家の現実はそう甘くありません。妻との約束で、バイク本体には予算を割けましたが、保管環境にまで高額な予算を回す余裕はありませんでした。

最初は一般的な「バイクカバー」を掛けていました。しかし、乗るたびにカバーを外し、熱いマフラーが冷めるのを待ってからまた掛ける手間は、想像以上に億劫です。雨上がりには湿気がこもり、強風の夜にはカバーがバタつく音で近所迷惑になっていないかと気が気ではありませんでした。なにより、せっかくの愛車が単なる「荷物」のように包まれている姿は、少し寂しいものがあります。

「もう少し、こう、秘密基地のような場所が欲しい」。そんな少年の心をくすぐる願いと、現実的な予算の狭間で悩んでいたときに見つけたのが、ドッペルギャンガーなどが販売している「簡易ガレージ(テント型ガレージ)」でした。物置ほど大掛かりではなく、かといって単なるカバーではない。価格も3万円から5万円程度と、お小遣いの範囲でなんとかなる金額です。庭の片隅、自転車置き場となっていたデッドスペースを測ってみると、奇跡的にギリギリ収まるサイズ。私は妻に「これが最後の買い物だから!」と(何度目かの)説得をし、ポチることに成功しました。

大人のプラモデル感覚で設営!しかし台風対策は「やりすぎ」なくらいが丁度いい

届いたダンボールは意外とコンパクトでしたが、重量はずっしりとありました。週末の午前中、軍手をはめて組み立てを開始しました。構造はキャンプ用のテントと似ていますが、フレームがスチール製でしっかりとしています。説明書を見ながらパイプを繋ぎ、ジョイントにはめ込んでいく作業は、まるで巨大なプラモデルを作っているようで、思いのほか楽しい時間でした。50代の私一人でも、休憩を挟みながら2時間弱で組み上がりました。

完成したガレージの中に愛車を入れた瞬間、そこは間違いなく私だけの「城」になりました。ヘルメットやグローブを置く棚を設置し、ランタンを吊るせば、夜な夜なコーヒーを片手に愛車を眺める至福の空間の出来上がりです。しかし、この簡易ガレージには最大の天敵がいます。「風」です。軽量であるがゆえに、台風や春の強風でガレージごと飛ばされたという悲惨な話をネットでいくつも見かけました。

そこで私は、メーカー推奨のペグ(杭)打ちに加え、ホームセンターで買ってきたコンクリートブロックと、荷締めベルトを使った徹底的な補強を行いました。ガレージのフレームを四隅のブロックにガチガチに固定し、さらにテントの上から飛ばないようにベルトで地面に固定する「二重対策」です。また、強風時には入り口のファスナーを少し開けて風の通り道を作るなど、先人の知恵も取り入れました。おかげで、今のところ何度か台風を経験しましたが、私の秘密基地はびくともしていません。これから導入される方は、本体価格プラス数千円の「風対策費」を必ず見積もっておくことを強くおすすめします。

防犯の要は「見せないこと」と「地球ロック」の徹底

簡易ガレージを導入して良かった点は、雨風を防げることだけではありません。「防犯効果」も非常に高いと感じています。以前のバイクカバーだと、シルエットで車種がなんとなく分かってしまったり、めくって中を確認されるリスクがありました。しかし、ガレージに入れてしまえば、中に何が入っているのか、そもそもバイクがあるのかどうかも外からは分かりません。「そこに高価なバイクがある」と認識させないことが、最初の防犯対策になります。

とはいえ、テント生地はカッターナイフ一本で簡単に切れてしまいます。ガレージそのものに物理的な防御力はありません。そこで重要になるのが、私たちライダーの間で常識となっている「地球ロック」です。これは、地面に固定された柱や、簡単には動かせない重い構造物とバイクをチェーンロックで繋ぐ方法です。

私の場合、ガレージ内の地面にアンカー(固定金具)を打ち込み、そこに極太のチェーンを通してバイクのフレームと繋いでいます。さらに、前後輪にはディスクロックとU字ロックを併用。ガレージの入り口のファスナーにも南京錠をかけ、「開けるのに時間がかかる」と思わせる工夫をしています。出し入れの手間は増えましたが、朝起きてガレージを開けたとき、無傷の愛車がそこで待っていてくれる安心感には代えられません。

狭い庭でも、予算が限られていても、工夫次第で理想のガレージライフは手に入ります。雨の日、窓からガレージを眺めて「ああ、あの中で愛車が濡れずに休んでいる」と思うだけで、美味しいお酒が飲める。そんなささやかですが確かな幸せが、このテントの中には詰まっているのです。

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